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<title>お話し童話</title>
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<title>さんかく山の本屋さん～手ながざるの巻④</title>
<description> 　ところで、キイ子が年をとって、しかも女性でありながら、目的に向かって一生懸命行動を起こすのはさる社会ではめずらしいことでした。　そうさせる気質が先代のさる、先々代のさるから受け継がれているようでした。　やはり、お婆さんから聞いた話ですが先祖のさるからは二通りの気質が受け継がれて続いているようでした。例えて云えば新天地を求めて飛び出すさると現状を改革しながら留まるさる…といいましょうか。もちろん、
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<![CDATA[ 　ところで、キイ子が年をとって、しかも女性でありながら、目的に向かって一生懸命行動を起こすのはさる社会ではめずらしいことでした。<br />　そうさせる気質が先代のさる、先々代のさるから受け継がれているようでした。<br />　やはり、お婆さんから聞いた話ですが先祖のさるからは二通りの気質が受け継がれて続いているようでした。例えて云えば新天地を求めて飛び出すさると現状を改革しながら留まるさる…といいましょうか。もちろん、二面性を合わせ持つさるもいたことでしょう。共通しているのはどちらも言い出したらきかない頑固なところがあることでした。<br />　でも、とにかくキイ子は自分の向く方向に正直に歩いてきました。いろいろ大変でもそれはそれで幸せなことでした。<br />　山の神様のおつかいをする仕事で主なものは朝のお掃除と夕方の戸締まりだけであとはたっぷり時間がありました。そこでキイ子は朝な、夕なの風景を眺めて仕事をする以外は、緑の繁みのハンモッグの中で揺れながら思索を巡らしたり、さんかく山の本屋さんから借りてきた本を読んで過ごす毎日でした。<br />　『積乱雲の謎』を読んでキイ子は天地が起こす自然現象への興味をさらに深めました。そして手ながざるのキイ子はまたヒョイヒョイと枝を渡り野原を駆けて<br />さんかく山の本屋さんに向かいました。 ]]>
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<dc:date>2009-11-16T19:37:20+09:00</dc:date>
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<title>さんかく山の本屋さん～手ながざるの巻③</title>
<description> 　ところで気になるのは手ながざるのキイ子が、どうして天の神様のところに行きたいのか？ということです。　キイ子が子供のころのことでした。ある蒸し暑い昼下がり、お母さんはお婆さんや他の兄弟たちと、さる山の下にある大きな堤に水浴びに行きました。お転婆なキイ子はわんぱく仲間たちとサーカスごっこに夢中でしたので行きませんでした。　その時です。空がいきなり薄暗くなったかと思うと黒い雲が渦になってこっちに向かっ
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<![CDATA[ 　ところで気になるのは手ながざるのキイ子が、どうして天の神様のところに行きたいのか？ということです。<br />　キイ子が子供のころのことでした。ある蒸し暑い昼下がり、お母さんはお婆さんや他の兄弟たちと、さる山の下にある大きな堤に水浴びに行きました。お転婆なキイ子はわんぱく仲間たちとサーカスごっこに夢中でしたので行きませんでした。<br />　その時です。空がいきなり薄暗くなったかと思うと黒い雲が渦になってこっちに向かって来ました。そして丁度、下の堤の上で龍が首を持ち上げたように立ち上がると勢いよく空に向かって駆け上がって見えなくなりました。その様子を、口をあんぐり開けて見ていた口に空の上から霰（あられ）が降るように下の堤の鯉や鮒、ナマズがぼたぼたと落ちてきました。<br />　お婆さんの話では、覆いかぶさってみんなを守ろうとしていたお母さんは引きちぎられ、竜巻に連れて行かれた…ということでした。<br />　お婆さんは常々、お母さんは天の神様のところに行ったんだよ…と教えてくれていました。それで、キイ子はいつかは天の神様のところへ行ってお母さんに会おうと心に決めておりました。<br />　それから５０年余りの月日が経って、キイ子が髪も白くなりすっかりお婆さんになった２、３年前のことです。また、同じような竜巻が起こりました。<br />　キイ子は居ても立ってもいられず、山の神様のところにご奉公に伺ったというわけです。<br /> ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-10-14T16:42:24+09:00</dc:date>
<dc:creator>お話しテコ</dc:creator>
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<title>さんかく山の本屋さん～手ながざるの巻②</title>
<description> 手ながざるのキイ子は山の神神社の鳥居に腰掛けてじっくりとその『積乱雲の謎』の本を読みました。　その姿はまるで一幅の絵になっておりました。なぜならキイ子の髪は白くかがやき刻まれた皺ははっぱの葉脈のようにつややかでした。　さて、その本によると渦巻き雲の正体は積乱雲のようでした。そこからはむずかしくてどうも分かりません。　ただ、分かったのは雲のハシゴの上にいるのは天の神様ではなく雷様の一家だということで
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<![CDATA[   手ながざるのキイ子は山の神神社の鳥居に腰掛けてじっくりとその『積乱雲の謎』の本を読みました。<br />　その姿はまるで一幅の絵になっておりました。なぜならキイ子の髪は白くかがやき刻まれた皺ははっぱの葉脈のようにつややかでした。<br />　さて、その本によると渦巻き雲の正体は積乱雲のようでした。そこからはむずかしくてどうも分かりません。<br />　ただ、分かったのは雲のハシゴの上にいるのは天の神様ではなく雷様の一家だということでした。雷のお父さんは何故か一人で、何人か居るお母さんの内の一人と向き合うと稲妻がぴぴーっと走り、その後で大勢居る子供たちがいっせいに階段を駆け下りて雨を降らすというのです。たまには雲の階段からジョウロを落としてしまうと一箇所にすごい雨が降るというわけです。<br />　手ながざるのキイ子は雷のお父さんは一人で何人かのお母さんが居る…というのは自分たち手ながざるの社会と同じだと思いました。そこでキイ子は数年前に自分を送り出してくれた山のさるたちのことを思って少し泣きました。<br /> ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-09-03T17:15:45+09:00</dc:date>
<dc:creator>お話しテコ</dc:creator>
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<title>さんかく山の本屋さん～手ながざるの巻①</title>
<description> 　何日も雨が降り続いて、ようやく止んだある朝のことです。　さんかく山の中ほどに山の神さんをまつっている神社があって、その神社のお手伝いもしている手ながざるがヒョイヒョイとやってきました。　なにしろ長い手とすばしっこく動く足で忍者のように枝から枝へと目にも止まらぬ速さですから、キツネの本屋さんは一瞬、びっくりいたしましたが、直ぐに落ち着きをとりもどし、ゆっくりと言いました。　「やあ、こんにちわ。そろ
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<![CDATA[ 　何日も雨が降り続いて、ようやく止んだある朝のことです。<br />　さんかく山の中ほどに山の神さんをまつっている神社があって、その神社のお手伝いもしている手ながざるがヒョイヒョイとやってきました。<br />　なにしろ長い手とすばしっこく動く足で忍者のように枝から枝へと目にも止まらぬ速さですから、キツネの本屋さんは一瞬、びっくりいたしましたが、直ぐに落ち着きをとりもどし、ゆっくりと言いました。<br />　「やあ、こんにちわ。そろそろお出でになると思っていましたよ。今度のお望みの本は何ですか？」<br />　手ながざるのキイ子は目をくりくりさせながら言いました。<br />　「今朝、上の雲と下の雲の間に渦巻きをした雲のハシゴがかかっていたんだ。そのハシゴに昇れば天の神様のところに行けるか知りたいんの……」<br />　「わかったよ。じゃあ、この本がいいと思うよ」と言って本屋さんが渡した本の表紙にはこう書いてありました。<br />　『積乱雲の謎』　　　<br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）<br /> ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-08-02T17:30:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>お話しテコ</dc:creator>
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<title>白蛇のお仲人②</title>
<description> 　白蛇は沼を渡り、林の中の我が家に帰って早速その本を開いて読みました。　「ふむふむ、なるほど、そうか…」といいながら、お見合いはしたものの返事をするのを迷っていた白うさぎのキンコさんのところへ行きました。　そして、こうお返事するように教えました。　「わたしごとき者があなたさまのように将来有望な方と連れ添うことはとても、そぐわないものと思っております。どうぞ、このお話はなかったことにしてくださいませ
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<![CDATA[ 　白蛇は沼を渡り、林の中の我が家に帰って早速その本を開いて読みました。<br />　「ふむふむ、なるほど、そうか…」といいながら、お見合いはしたものの返事をするのを迷っていた白うさぎのキンコさんのところへ行きました。<br />　そして、こうお返事するように教えました。<br />　「わたしごとき者があなたさまのように将来有望な方と連れ添うことはとても、そぐわないものと思っております。どうぞ、このお話はなかったことにしてくださいませ。」とお断りの手紙です。<br />　受け取った黒ウサギのカンタはびっくりしました。<br />　ひと目見たときから慎ましやかなキンコのことは気に入ってはいたのですが、自分の方からお嫁さんに来て欲しいと言う勇気が持てないでいたのです。<br />　それで、あわててカンタは手紙を書きました。自分の今までのことやキンコさんと一緒になりたい気持ちを素直に書いたとても長文の手紙でした。<br />　この縁談がまとまったのはもちろんです。その後、末永くキンコとカンタは仲良く暮らしたそうです。<br />　どういう訳か、子供は白と黒のウサギの外に茶色のウサギも生まれました。<br /> ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-07-03T09:23:21+09:00</dc:date>
<dc:creator>お話しテコ</dc:creator>
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